特定健診受診で商品券3000円分の特典 宜野湾市、3月議会に提案へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
宜野湾市役所

 【宜野湾】市民の特定健診受診率が低い傾向にある宜野湾市は2022年度から、受診した40~74歳の国民健康保険の加入者全員を対象に3千円相当の商品券を贈る特典を企画している。25日開会の市議会3月定例会に関連予算案を提出する。

 受診率を上げることで国保加入者の健康増進を図り、国保財政の健全化につなげることが狙い。市健康増進課によると、市の受診率は16~19年度は4年連続で県内市町村で最低だった。20年度は30.4%で下から6番目。特典付与により24年度は受診率を50%にすることを目標にする。

 市の国保財政は、医療支出増加と被保険者減少で収入が不足し、12年度から9年連続の赤字決算が続く。20年度の累積赤字は11億4千万円となっている。

 市の松本勝利健康推進部次長は「対象者は広く受診していただきたい」と呼び掛けた。市は19年度から導入した人工知能(AI)を活用した受診勧奨通知の取り組みも継続する予定。
 (金良孝矢)