西原女子が連覇 榮門が攻守で躍動 高さで真っ向勝負 小橋川杯高校バスケ


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西原―那覇 ゴール下に潜り混みシュートを狙う西原の榮門由華(中央)

 バスケットボールの第40回小橋川寛杯争奪高校生選手権大会は20日、宜野座村総合体育館で男女決勝リーグ最終戦が行われ、男子は豊見城が美来工科に76―62で競り勝ち、3戦全勝で3年ぶり3度目の頂点に立った。女子は西原が那覇に74―50で快勝し、3戦全勝で2年連続9度目の優勝を果たした。男子の美来工科と女子の那覇は2勝1敗で準優勝となった。例年は上位4校が九州大会に派遣されるが、今年は中止が決定した。

 攻守でゲームを支配した西原が那覇を圧倒し手堅く勝利を収めた。立ち上がりこそ攻めあぐねたが、内外と攻め立てて前半だけで41―15と大きく引き離し、後半もリードを守り切った。

 1年から場数を踏んできたメンバーがそろい、今年に懸ける思いは強い。ウインターカップなど県外大会を経験し、全国の高さに勝負できる力がないと勝ち進めないことを強く実感した。インサイドの強化がチーム飛躍の条件という。

 2勝同士のリーグ最終戦では、長身選手がそろう那覇に高さのある2人をぶつけて真っ向勝負した。期待に応えてセンターの榮門由華が攻守で躍動。序盤からゴール下で積極的に動き、シュートが外れても自らリバウンドを拾って攻め立てた。相手のファウルも誘い、フリースローを確実に決めて得点を重ねた。

 全国を見据える榮門は、勝利にも「リバウンドはまだ見てしまっている部分が多い。きょうも50点くらい」と反省が口を突く。

 宮城七青主将も、全国との高さの差を埋めるため守備でやるべき課題を挙げ「全国2回戦突破を果たしたい。それにはまず県内で完全優勝する」と気持ちを高めた。
 (謝花史哲)


 【女子】
▽決勝リーグ
西原
74―50(19―4,22―11,18―16,15―19)
那覇

小禄
76―41(15―8,16―7,19―12,26―14)
KBC未来

 最終順位 (1)西原3勝(2)那覇2勝1敗(3)小禄1勝2敗(4)KBC未来3敗