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【辺野古問題取材班】沖縄県名護市の米軍キャンプ・シュワブの陸上施設再編成に伴い、防衛省が計画している基地を出入りする商用車用ゲートの整備に関連するとみられる木の伐採が始まっていることが22日までに分かった。抗議活動をしていた市民らが「基地機能の拡張はやめろ」などと抗議し、22日午前、第3ゲートの前に一時座り込んだ。
市民らによると伐採が始まったのは16日ごろで、工事車両や重機などが第3ゲートから入って伐採作業に着手した=写真。実施場所は日米両政府が共同使用に合意したと昨年6月に発表した、商用車用ゲートの整備に必要となる辺野古弾薬庫の一部土地約7万9千平方メートルの一部。名護市によると、米軍の施設整備に関する工事に関しては着工届けを出す義務はない。
共同使用になっている土地の大部分は名護市の市有地になっている。沖縄防衛局と名護市の土地建物等賃貸借契約では、土地の改変や立木等の伐採をする場合などは事前の届け出が求められているが、名護市によると22日までに届け出はない。名護市は「伐採の目的を確認したい」としている。
商用車用ゲート関連工事の予算は12億円で、管理棟なども整備される予定。辺野古には商用車用のゲートがあるが、大型のトレーラーなどが入ることが難しかったという。沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんは「この付近は国道が大きくカーブして見通しが悪く、大型車両の出入りは危険だ。万一、事故が起こった場合は沖縄防衛局が責任を負わなければならない」と指摘した。
沖縄防衛局は伐採の目的などに関する本紙の質問に22日午後6時時点で回答していない。(松堂秀樹、写真も)