里親委託解除、援助方針を巡って審議続く 夫妻の意見聴取も 沖縄


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 生後2カ月から養育していた児童(5)の里親委託を児童相談所に1月5日付で解除された沖縄県那覇市の小橋川学さん(56)と久美子さん(55)夫妻が、児童の一時保護の委託先を夫妻にするよう求めている事案を巡り、児童の今後の援助方針について審議会が議論している。有識者5人でつくる会は非公開だが、18日には夫妻の発言の場を設けた。

 審議を担うのは、県社会福祉審議会の児童福祉専門分科会に位置付けられている審査部会。夫妻は18日に会に出席し、委員に意見を述べた。県内の複数の里親から寄せられた意見も委員に提出したという。

 夫妻の里親委託については、児相側が委託を解除する際、事前に審議会に諮っていないことも判明している。解除を受け、児童は1月4日、夫妻宅から児相側に引き渡された。

 県青少年・子ども家庭課によると、委員らは今後、方針をまとめ、玉城デニー知事宛てに答申する。同課の担当者は、答申時期は未定だとしつつ「児童のことを考えると、できるだけ早めに結論を出さなくてはならないと考えている」と述べた。