2021年度の沖縄の観光客は308万人 19%増も下方修正 OCVB見通し


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 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、下地芳郎会長)は24日、2021年度の入域観光客数が前年比19・5%増の308万8千人になるとの見通しを発表した。新型コロナウイルス禍前の19年比で69%減となる。1月に発表した320万人から下方修正した。

 まん延防止等重点措置の適用で、1月は航空会社の予約動向が減退し修学旅行もほぼ中止となった。2月のプロ野球キャンプは有観客で開催されているが、全国的な新型コロナの流行が影響し、観光客の増加にはつながっていない。

 3月は、東京都や大阪府などで6日まで制限措置が続くこともあり、上旬までは航空会社が減便を発表するなど厳しい状況だが、春休みは一定の予約が残っている。

 下地会長は「観光はまだ十分な回復には至っていない。県内と国内需要を取り込みながら、国際線再開の協議も本格化させていきたい」と話した。 (中村優希)