総務省は28日、2020年10月1日時点の国勢調査に基づき、15年の前回調査以降に都道府県をまたいで住所を移した人の数をまとめた移動人口集計を公表した。転入数から転出数を差し引いた転入超過は、東京が63万8236人で最多。47都道府県のうち転入超過となったのは16都府県で、沖縄も2万461人の転入超過だった。沖縄県の総人口に対する転入超過率は1.4%で、都道府県で5番目の高さだった。
沖縄は20年調査時点で8万5836人が転入し、6万5375人が転出した。15年の前回調査時点では転入超過数が1万3468人、転入超過率が0.9%だったため、転入幅の拡大が見られた。
転入超過数は東京に次いで神奈川が13万8536人で、大阪11万570人、千葉10万8324人、愛知10万512人と続いた。大都市圏で転入超過となる傾向が続いている。東京は20年調査時点で173万6428人が転入し、109万8192人が転出した。
逆に、転出超過が最も多かったのは青森の3万696人。新潟2万7166人、長崎2万4055人、岩手2万2157人、秋田2万595人の順に多かった。
調査時点で国内に住んでいる人に、5年前に住んでいた場所を聞いた。総人口1億2614万6099人のうち、住んでいた都道府県が変わったのは778万9262人、国外からの転入は103万5293人。
総務省は今回から推計に基づく移動人口を加えて公表した。