【石垣】任期満了に伴う石垣市長選の投開票から一夜明けた2月28日、4選を果たした中山義隆氏(54)が報道各社のインタビューに答えた。中山氏は、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ市経済の回復に向けた決意を改めて語った。
(聞き手 西銘研志郎)
―選挙戦で訴えた「脱コロナ」「景気回復」に向けた取り組みをどう進めるか。
「市民生活、日常を取り戻すため、景気回復に向けたさまざまなイベント活動を再開していきたい。今日は登庁し、公約とした入学支援金制度についての対応を指示した。今年4月の入学生を対象に、1人5万円の支援金を出したい」
―具体的な景気回復策は。
「新型コロナ対策でのワクチン接種を先に進めたい。市民がほぼ打ち終えた段階で、航空会社や旅行社などに『石垣市はワクチンを打った』と大々的にPRする。観光への呼び水になるので、比較的早い段階で観光の回復はできると思っている」
―4期目は最後の任期にするのか。
「コロナ禍の2年間で落ち込んだ島の経済、市民の生活を回復させるため4期目を目指したので、仕事に集中したい」
―来年度開設予定の陸上自衛隊駐屯地とどう向き合うか。
「これまでも防衛省と連携を取っており、駐屯地も同様になる。駐屯地の周辺地域の皆さんの理解も必要だろう。お互いの信頼の中で、良い関係が構築されることを期待している」
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なかやま・よしたか 1967年6月生まれ。市登野城出身。近畿大卒。石垣市議などを経て、2010年の市長選で初当選。