【嘉手納】1月に東京都で開催されたブレイクダンスの日本一を競う「全日本ブレイキン選手権」のユースBガール部門で、嘉手納中3年の津波古梨心(りこ)さん(14)が優勝した。津波古さんは2月28日、嘉手納町役場に當山宏町長を訪れ、大会の成績を報告した。「2連覇を目指して頑張りたい」と目を輝かせた。
ブレイクダンスは2024年パリ五輪の追加競技として採択されている。津波古さんは五輪代表の条件である、日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス本部(JDSF)による21年度の強化選手団のメンバー。
津波古さんは強化選手枠で、1月22日の予選にシードで出場した。全国各ブロックの代表者が集まるリーグ戦で勝ち抜き、23日の本選に進出。決勝トーナメントで勝利し、同大会で初優勝した。
津波古さんのダンススタイルは、スピードと体の柔軟性を生かしたばね感が特徴。決勝では自らのスタイルを生かしたオリジナルの技を多数披露し、4ラウンド全てで相手を上回る点数を獲得した。津波古さんは「前回大会で準優勝した時よりも技の手数を増やした。体力配分も練習通りできた」と勝因を語る。
現在ダンススタジオに所属しておらず、自主練習をメインに技術の向上に励んでいる。友人らと公民館などで技の練習をしたり、自宅で筋力トレーニングをしたりと、毎日5時間のトレーニングを積んでいる。今大会で優勝したことで、来年度もJDSFの強化選手になる予定という。
當山町長は「町を挙げて応援している。けがには気を付けて、世界を目指して頑張ってほしい」と激励した。
(石井恵理菜)