環境保全へ5000万円を寄付 沖縄セルラー、世界遺産登録地に


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世界自然遺産登録地の環境保全を目的に、各団体に1千万円を寄付した沖縄セルラー電話の菅隆志社長(左から3人目)と国頭村の知花靖村長(同2人目)、大宜味村の島袋幸俊副村長(同4人目)、東村の當山全伸村長(左)、竹富町の大浜知司副町長(同5人目)、どうぶつたちの病院沖縄の長嶺隆理事長(同6人目)=2日、那覇市松山

 沖縄セルラー電話は、世界自然遺産登録地域の環境保全活動に役立ててもらおうと、登録地の国頭村、大宜味村、東村、竹富町の4町村とNPO法人どうぶつたちの病院沖縄(うるま市)の計5団体に各1千万円計5千万円を寄付した。2日、首長らが出席し、那覇市の同本社で贈呈式が行われた。

 沖縄セルラー電話は昨年6月に創立30周年を迎えた。菅隆志社長は「ここまで育てていただいた沖縄社会に貢献するため、自然環境の保全に貢献したい」と述べた。多様な機器を通信でつなぐIOTによるマングース駆除などの取り組みも紹介した。

 国頭村の知花靖村長は「世界に誇る自然をどう将来に引き継ぐか、費用や人材面が大きな課題だ」と述べ、寄付金を基金に積み立て活用を検討するとした。

 大宜味村の島袋幸俊副村長は「先人が守ってきた宝を守る責務がある」と語り、東村の當山全伸村長は「森林保護で地域活性化につなげたい」との考えを示した。2村も基金に積み立てるとした。竹富町の大浜知司副町長は「イリオモテヤマネコの保護など自然保護活動に取り組みたい」と述べた。

 どうぶつたちの病院沖縄の長嶺隆理事長は、人工繁殖に貢献したヤンバルクイナの「老人ホームを作りたい」と語った。
 (中村万里子)