沖縄の2月倒産1件 コロナ「息切れ倒産」リスク高まる 東証リサーチ


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 東京商工リサーチ沖縄支店は1日、2月の県内企業整理倒産状況(負債総額1千万円以上)を発表した。倒産件数は前年同月比83・3%減の1件で、負債総額は97・8%(4億5400万円)減の1千万円だった。倒産したのは就労支援事業所としてオリジナルTシャツなどの製造や、清掃業を展開していた「あいライク」(那覇市)で、原因は販売不振だった。

 同支店が2月に実施した新型コロナウイルスに関する企業アンケートによると、45・0%の企業が「過剰債務」と回答するなど、中小企業を中心に資金繰りが一層厳しくなっている。

 原材料費や燃料費の高騰も重なっており、同支店は「小規模で体力が弱い企業は顧客離れのリスクから価格転嫁の難しい状況が続き、収益圧迫の見込みが高くなっている」と指摘。息切れ倒産や廃業増加のリスクが高まっていると分析した。