オリックス宜保、100試合出場へ打撃アピール<ステップアップ・県勢の球春>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
課題の打撃力強化に力を入れるオリックスの宜保翔(球団提供)

 昨年プロ3年目で最多33試合に出場したオリックスの宜保翔(KBC未来高出)は、打撃練習を重点的にキャンプを過ごした。昨季は代走や守りで見せ場をつくったが、打率は1割6分(25打数4安打)で打点1と攻撃面で課題を残した。開幕に向け、打撃力の向上をアピールし、1軍でのオープン戦出場機会を狙う。

 昨季は二塁で21試合、遊撃で7試合に出場し失策は0。巧みに打球をさばいて見せ「守備や走塁は安定してきていると思っている」と手応えをつかんできた。

 オフからは50メートル走5秒9の俊足にも磨きをかけてきた様子。出塁率が上がれば、相手に大きなプレッシャーとなる。目標の100試合出場は打撃力の強化に懸かっているだけに、バットを振り込んできた。

 昨年、本職とする遊撃には後輩の紅林が多く起用され、打率2割2分8厘の成績を残した。しかし焦りはない。「まだまだ勝負できる位置にいる。引くことなく自分のやるべきことをやろうと思っている」。遊撃にこだわらず、内野のポジションは「どこでもできるように」と定評のある守りも鍛錬を怠らなかった。

 「去年よりはいい感覚がある。キャリアハイを絶対に残せるという自信があるので、そこを目標に頑張っていきたい」。沖縄を代表する走攻守の選手へとなれるようひた向きにレベルアップを図り、レギュラーをつかみにいく。

(謝花史哲)