沖縄県警交通企画課は6日までに、2021年に発生した交通死亡事故に占める飲酒が絡む事故の構成率が16%で、5年ぶりに全国ワーストだったと発表した。全国平均の飲酒が絡む死亡事故の構成率は6・9%で、県内はその約2・3倍となった。21年に県内で発生した死亡事故は25件あり、そのうち飲酒絡みは4件だった。
また、飲酒が絡む人身事故の構成率は全国で0・8%だったのに対し、県内では1・8%と高水準で、2年ぶりの全国最下位となった。県内は全国の約2・3倍だった。県内の人身事故の件数は2783件で、うち飲酒絡みは50件だった。
同課は全国でワーストだった原因について断定できないとした上で「飲酒運転の摘発が他県と比べて多く、罪の意識が希薄な人が少なくない」と指摘した。県警が昨年飲酒運転で摘発した人に任意で実施した実態調査(アンケート)では、飲酒前の意思について「運転するつもりで飲んだ」が全体の36・9%で最も多かった。
(古川峻)