【名護】ロシアのウクライナへの軍事侵攻を受けて名護市民ら約30人が6日、街頭で抗議の声を上げた。沖縄戦を経験した男性や20代の学生まで幅広い年齢層が参加した。市民らは午後5時ごろ、国道58号の大北5丁目交差点を囲むように「NO WAR」「ウクライナに平和を」などと書かれたプラカードを掲げた。6日は、女性を中心にした平和団体コード・ピンクが定めた、ウクライナ侵攻に対する抗議行動を実施する日。名護に集まった市民らも世界中の抗議行動と連帯した。
伊江島で沖縄戦を経験した山城利正さん(81)=市宮里=は「戦争ほど惨めなものはない。武力で平和は生まれない」と力を込める。「辺野古に新基地が造られようとしている。武器があるところは攻撃される」と警鐘を鳴らした。
大学生の我那覇実宥さん(21)は初めて抗議行動に参加した。「祖母から沖縄戦の話を聞いてきたが、今まさに戦争が起こっている」と危機感を募らせる。「みんなと一緒に声を上げたい」と力を込めた。
渡具知和奏さん(20)は新基地建設が進む大浦湾の近くに住んでいた。「決してひとごとではない。自分事として向き合いたい」と語り、母・智佳子さんと一緒にスタンディングをした。
(長嶺晃太朗)