韓国人向け旅行社「ハンスアドベンチャー」破産へ コロナで需要消失


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 東京商工リサーチ沖縄支店は8日、韓国人観光客向けサービスを展開する旅行会社「ハンスアドベンチャー」(那覇市、姜漢植社長)が1月末までに破産準備に入ったと発表した。原因は業績不振で、同支店は負債総額について約1億9千万円に上るとみている。

 同支店によると、ハンスアドベンチャーは2008年設立。11年2月にマリンレジャー事業に進出し、14年10月にダイビング業者を吸収合併しレジャー部門を強化した。

 18年には北海道営業所を開設し、事業規模の拡大を図っていたが、19年10月頃に日韓関係の悪化で利用者が減少。20年の新型コロナウイルス感染拡大が追い打ちとなり、資金難から今年1月末までに事業停止に追い込まれた。
 (小波津智也)