2人のイタリア人監督が表現する与那国島の魅力 南城美術館で作品展


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与那国島を題材にしたインスタレーションの作品展「与那国を通して世界をつなぐ展」=2月24日、南城市知念久手堅の南城美術館

 【南城・与那国】与那国島を舞台にドキュメンタリー映画の製作に取り組んだ2人のイタリア人監督が、映像や音声で与那国島を伝える作品展「与那国を通して世界をつなぐ展」を2月18~27日、南城市知念久手堅の南城美術館で開催した。

 作品は、館内を暗くして与那国島で録音した音声を流しながら、島で撮影した写真を壁に投影するインスタレーションの手法を取っている。

 録音した音には与那国の言葉「どぅなんむぬい」で語る島民の声や、鳥の声など島の自然が流れている。スライドには森やヨナグニウマなど島の自然と、生活感あふれる住居、自衛隊基地などもあった。作品展は2月11~15日に与那国町内でも開かれた。

 作品を製作したのはヴィットリオ・モルタロッティさんとアヌシュ・ハムゼヒアンさん。2人は与那国島でドキュメンタリー映画「ヨナグニ~旅立ちの島~」を製作した。同作は町出身の東盛あいか監督の「ばららぬん」と同時に4月30日から那覇市の桜坂劇場で公開される。

 (金城実倫)