日本そば打ち13人が段位認定 ソバの栽培地・大宜味村で大会 普及活動で地域活性化へ


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そば打ち段位認定に挑む参加者ら=2月27日、大宜味村塩屋区公民館

 【大宜味】「第2回そば打ち段位認定沖縄大会」(やんばる手打ちそば倶楽部主催)が2月27日、大宜味村の塩屋区公民館で開催された。日本そば打ちの普及活動を通して地域の活性化につなげる取り組みで、全国麺類文化地域間交流推進協議会(全麺協)が審査。初段に5人、2段に8人が挑み、全員が合格し認定を受けた。

 県内では、ソバが栽培されている大宜味村で2018年に初めて認定会が行われた。審査は40分間で、そば粉と小麦粉を練り上げ麺棒で伸ばし、麺を切るまでの一連の動作が対象。審査員らは真剣な表情でそばを打つ人の手元やしぐさを見つめ、一つ一つ点数をつけ採点した。

審査員がチェックする中、そば打ちに取り組む参加者

 2段に挑んだ村内在住の女性(65)は「そば倶楽部発足時からメンバーに加わらせていただき、そば打ちの楽しさを覚えるようになった。民泊も営んでいるので生かしていきたい」と抱負を述べた。南風原町から夫婦で参加した女性(72)は「4年前に村江洲にあるそば打ち体験所で初めて体験し、その魅力を感じた。本格的にそば打ちを始めて半年になる。南風原町にも広げていきたい」と初段位の認定証を手に笑顔で話した。

 審査をした全麺協西日本支部長の篠原美文さんは、講評の中で上手なそば打ちのこつを伝えるとともに「皆さんの一生懸命な表情に練習の成果が見えた。また、沖縄の人柄のように優しい打ち方を感じた。これからもそば打ちに励み、地域おこしに役立ててほしい」と激励した。

(安里郁江通信員)