読谷にツタヤ図書館 村と優先交渉、25年開館目指す


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新しくできる図書館のイメージ(読谷村提供)

 【読谷】沖縄県読谷村が民間の資金や手法などを活用した社会資本整備(PFI)方式で行う「読谷村総合情報センター」(仮称)の事業について、実施主体の優先交渉権者がこのほど決定した。複数の民間事業者でつくるグループで、TSUTAYA(ツタヤ)を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)も入る。図書館運営を担う予定で、契約が決まれば同村に、いわゆる「ツタヤ図書館」が開館される。

 読谷村総合情報センターは、読谷補助飛行場跡地に2025年に開館予定。図書館や村史編集室などの入所を予定する。村は図書館運営を民間に委託し、従来の図書館運営にないサービスを実現したいとしていた。

 優先交渉権者に選ばれたのは、シナジーアセット(読谷村)をはじめとする県内外7事業者のグループ。「黄金環」という名で特別目的会社(SPC)を設立している。

 読谷村によると、優先交渉権者が決定したのは昨年12月。選定審査委員会によって、応募のあった3グループの中から選ばれた。村は現在、黄金環と契約内容を協議中で、いずれ仮契約をする予定。6月に本契約について村議会に提案する。

 「ツタヤ図書館」は、2013年に佐賀県武雄市図書館に開館したのを皮切りに、全国各地で開館している。カフェが併設されるなど、おしゃれな空間で話題になった一方、選書を巡り議論になったこともある。 (石井恵理菜)