時間外労働手当、琉球大学が算出に誤り 1994人に追加支給


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 琉球大学は、一部の教職員に対して時間外労働手当などの割増分が正しく支給されていなかったため、1994人に対して7536万円を追加支給すると15日までに公式ホームページで発表した。手当算出に誤りがあったのは、国立大学法人化した2004年4月以降または手当新設時から、22年2月支給分まで。大学側は賃金請求権の消滅時効を理由に過去3年分のみ追加支給すると決めた。算出を誤った総額はさらに多いとみられる。一部の教職員からは説明会の開催を求める声が上がっている。

 正しく支給されていなかったのは、入学試験手当や教員特殊業務手当など12項目。労働1時間当たりの給与額の算出に用いる基礎賃金額に、一部の手当が漏れていた。21年5月、給与算出式のシステム動作などの点検時に発覚した。

 追支給対象者は22年3月1日時点で在職者が1562人、退職者が432人、計1994人。

 該当者の一人は「給与明細で気付くことができない部分で、労基法の消滅時効により、対象者の中には十数万円が支給されない人もいるはずだ。大学は文書で知らせるだけで、直接説明しないのは納得がいかない」と憤った。
 (嘉数陽)