島豆腐のおからを「みそ床」に 廃棄減らして健康的 浮島ガーデン


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おからみそのみそ床をアピールする浮島ガーデンの中曽根直子さん(前列右)、仲宗根糀家(こうじや)の仲宗根悦子さん(同左)ら=那覇市の浮島ガーデン

 那覇市のビーガンレストラン浮島ガーデン(中曽根直子店主)は島豆腐のおからを材料にしたみそでみそ漬けを作る「MISODOKO(ミソドコ)」を販売している。おからの元になる大豆は九州産。西表島の有機栽培米から作ったこうじ、粟国島の塩と材料にこだわり、土産品としても見栄えする「首里城カラー」の包装に仕上げた。19日にはおからみそ作りのワークショップを開く。

 豆腐作りでは、豆腐の約1.3倍のおからが出る。食物繊維や大豆たんぱくが豊富で、かつてはさまざまな料理に活用されたが、最近は利用が減り、本島南部では大半が廃棄されているという。

 中曽根さんは「日本は大豆の多くを輸入に頼っているが、気候変動で不作も増えている。おからを有効活用できないか」と模索する中、仲宗根糀家(こうじや)=那覇市=の仲宗根悦子代表が作るおからみそに出合った。作り方を教わり、製造免許も取得して現在は浮島ガーデンでみそを仕込んでいる。中曽根さんは「廃棄物を減らし、健康に良く、新しい仕事にもなる。島豆腐を作る各地に広げたい」と話す。

 「ミソドコ」は野菜を入れて一晩でみそ漬けができるほか、通常のみそとしても楽しめる。浮島ガーデンの店舗とECサイトで販売している。箱入りは500グラムで税込み1490円。ワークショップは19日午前9時半から11時、参加費3000円。問い合わせ、申し込みは浮島ガーデン(電話)098(943)2100。
 (黒田華)