【東京】経済界の政策研究団体「日本プロジェクト産業協議会」(JAPIC、会長・進藤孝生日本製鉄会長)の国土・未来プロジェクト研究会は19日までに、伊江島空港の再整備や沖縄南北縦貫鉄軌道の整備など交通インフラの強化により北部振興を図る提言書を公表した。
提言書は、国土全体の活性化に資するハード・ソフト両面にわたるプロジェクトを、民間の立場から提案する。沖縄については「沖縄本島ツインゲートウェイ構想」として、(1)滑走路延長など伊江島空港の再整備や、伊江島と本島を結ぶアクセス道路の整備(2)本部地区への沖縄自動車道の延伸、南北縦貫鉄軌道の整備(3)SDGs型観光―の3事業を挙げた。
本島北部に年間3千億円の経済波及効果があると試算したほか、伊江島空港が那覇空港の津波水害リスクに対する代替機能を果たすなどとした。 (問山栄恵)