「うちなーぐちを第2公用語に」普及活動の市民らが副知事に条例要請


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
照屋義実副知事(左)にうちなーぐちの第2公用語化を求める要請文を手交する「うちなーぐち会」の源河朝盛会長(左から2人目)ら=22日、県庁

 うちなーぐちの普及に取り組む「うちなーぐち会」の源河朝盛会長らは22日、沖縄県庁に照屋義実副知事を訪ね、うちなーぐちを「第2公用語」とする条例を制定するよう要請した。第2公用語化を求める要請文が県に提出されるのは初めて。

 要請文は、巡業やテレビ、ラジオで放送された沖縄芝居で話された「うちなーぐち」が、県内で通用する共通語の役目を果たしたとし、第2公用語とするよう求めた。

 源河氏は「琉球・沖縄人もアイデンティティーを取り戻す」ことにもつながると訴えた。

 照屋副知事は、うちなーぐちを将来に残す重要性には理解を示しつつ、公用語化は「みんなで議論する必要がある」と指摘。公用語化を求める陳情が県議会にも提出されていることから議会の議論をみながら県も検討する考えを示した。
 (知念征尚)