羽田や関西など県外の主要空港から沖縄県内の空港へ向かう航空便の搭乗客を対象とした出発地での新型コロナ無料検査について、事業を担う内閣官房は29日、本紙の取材に対し、予定通り31日で終了する方針を示した。県は延長を求めていた。年度の変わり目で人の往来の増加が見込まれる中、水際対策の一つがなくなることになる。
搭乗前無料検査は1月20日から実施。オミクロン株が急速に拡大する中、県内の医療体制を鑑み、県民と、県外と沖縄を移動する人の安心を確保することが目的だった。担当者は「全国的な感染状況を踏まえ、(無料検査を)実施した」と説明。全国で感染状況が落ち着きつつあることを念頭に「継続する理由はなくなった」とした。
(知念征尚)