サンエー(宜野湾市、上地哲誠社長)は5日、2022年2月期の連結決算を発表した。売上高にテナント収益などを含めた営業収益は前期比0・8%増の2043億5500万円となり、創業以来52期連続で増収を維持した。上半期は新型コロナによる一部店舗の休業や時短営業が大きく響き減収減益だったが、下半期は客足が戻り持ち直した。
衣料品や外食は不振だったが、食料品の需要増大、ハンビータウンへのアカチャンホンポの展開などフランチャイズ店舗を生かした既存店活性化が功を奏し、経常利益は同6・3%増の101億5100万円、純利益は同9・7%増の66億6千万円と4期ぶりの増益となった。
部門別売上高(既存店比較)を見ると、売り上げ全体の6割を占める食料品は巣ごもり需要やプライベートブランド商品の販売を強化したことなどで、前期比1・1%増の1178億3900万円。家電などの住居関連商品は3・3%減の544億1400万円、衣料品は同5・4%減の112億700万円、外食は同1・8%減の66億3100万円だった。
連結子会社ローソン沖縄の直営3店舗の売上高は4億1200万円だった。
23年2月期の業績予想は新型コロナの影響やエネルギー価格上昇など不透明な経営環境が続くとしたものの、「前期ほど乱高下しない。県民の購買マインドは手堅い」(上地社長)とみて増収増益を見込む。営業収益は3・3%増の2110億2100万円、経常利益は2・7%増の104億2100万円、純利益は4・4%増の69億5600万円と予想した。
(玉城江梨子)