朝ドラ「ちむどんどん」機に やんばるの特産品、全国へ販路拡大


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やんばる産の食品や工芸品などが並んだ商談会=3月28日、名護市産業支援センター

 【北部】名護市商工会は3月28日、市産業支援センターで「やんばる特産品商談会」を開催した。特産品を扱う北部の約30事業所が参加し、沖縄の特産品アンテナショップを全国で運営する県物産公社や沖縄物産企業連合の担当者と情報交換した。

 NHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」の舞台として注目が集まるのを機に、やんばるの特産品の販路開拓を支援しようと初めて企画した。

 恩納村産トマトを使ったカレーやフクギ染めの絹製品、琉球焼の陶器などが並び、事業者が熱心に商品の特徴を説明した。琉球焼の窯元「丸勇陶房」の末吉園江さん(51)=名護市=は「大手アンテナショップと商談できる貴重な機会。少しでも関心を持ってもらえたら」と期待した。

 県物産公社の渡久地政和店舗事業部長は「販路開拓への熱意を感じた。県外では『ちむどんどん』や復帰50年の関連商品を求める声がある。良い商品を届けたい」と事業者らに応えていきたいとの考えを示した。沖縄物産企業連合の森田猛史店舗統括担当は「県産豚の加工品など、コロナ禍で来県できない客のニーズに応える良質な品があった」と語った。

 4月以降、「やんばる ちむどんどんフェア」と銘打った特産品フェアも全国の「わした」「沖縄宝島」店舗で開催される。

(岩切美穂)