「復帰後世代」元山氏も共同代表に 30日開催の県民大会、実行委が結成


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大会の成功に向けて気勢を上げる実行委員会のメンバーら=9日、那覇市の教育福祉会館

 沖縄の日本復帰50年の節目に向け県議会与党4会派が呼び掛けて、今月30日に那覇市の奥武山陸上競技場で開催する「復帰50年・基地のない平和で誇りある豊かな沖縄をめざす県民大会~屋良建議書は実現されたのか~」の実行委員会結成総会が9日、同市の教育福祉会館で開かれた。過重な基地負担に抗議し、沖縄の諸課題を発信する大会にすることを確認した。

 実行委は1971年に琉球政府の屋良朝苗主席(当時)が日本政府に申し入れた「復帰措置に関する建議書」(屋良建議書)に触れ、「本土復帰に託した県民の願いを実現することは、今を生きる私たちの責務」だとして参加を呼び掛けた。

 総会には実行委を組織する政党や県議会会派、団体の代表者らが参加。政府に名護市辺野古の新基地建設断念を求めるなど5項目の大会スローガンを決定した。

 共同代表には現時点で、復帰当時を知る元琉球政府職員の平良亀之助氏と屋良氏の秘書も務めた元沖教組委員長の石川元平氏、復帰後世代から「辺野古」県民投票の会元代表の元山仁士郎氏の3氏の就任が決まっており、今後増える予定。1万人以上の参加や離島開催を目指す一方で、今後の新型コロナウイルスの感染状況を踏まえて開催方式を検討する。

(大嶺雅俊)