プロバスケットボールBリーグ1部西地区1位の琉球ゴールデンキングスは10日、京都市体育館で同9位の京都ハンナリーズと今季第46戦を行い、79―67で勝利した。12連勝で通算成績42勝4敗。首位を維持した。第1クオーター(Q)から互いに譲らぬ激しいせめぎ合いとなった。第1Qでリードされたキングスは第2Q、反撃に転じて逆転に成功。しかし第3Qは再び京都に攻め入られ巻き返された。3点を追うキングスは第4Qに1対1で強さを発揮。勝負どころでジャック・クーリーやドウェイン・エバンスが攻撃リバウンドでも競り勝ち得点につなげて勝利した。次節は13日、秋田県のCNAアリーナ☆あきたで秋田ノーザンハピネッツと戦う。
キングスが底力を発揮した。3点ビハインドで迎えた第4クオーター(Q)。開始直後からインサイドを攻め立て、攻撃リバウンドに競り勝ち連続得点を決めた。ファウルも誘って着実に加点し、連続11得点で瞬く間に試合をひっくり返した。
第1Qに一時10点のリードを許したが、すぐに立て直して第2Qに逆転。しかし後半から、パスコースをつぶす「ディナイ」などを巧みに仕掛けてくる京都の守りに攻撃が停滞。チームの守りにも影響し動きが悪くなった。外からの攻撃を立て続けに決められ、再び先行を許した。
しかしチームは動じなかった。インターバルの間にしっかり修正。第4Qは外からの突破もできる柔軟なアレン・ダーラムが1対1の仕掛けを制し、ドウェイン・エバンスが攻撃リバウンドをねじ込んだ。攻撃に有利な起点を見極めてのインサイド勝負。接戦の中、序盤から強かったリバウンド力でさらに攻撃圧力を強めた。ジャック・クーリーは球際の強さで上回り得点を重ねた。
クーリーは「勝利をつかむために我慢強さは必要だ。目標はリーグ優勝。そのためには常に謙虚にしなければならない」。慢心は見せず常に全力プレーを心掛ける。
(謝花史哲)
キングス 42勝4敗
79―67(13―16,23―11,18―30,25―10)
京 都 13勝35敗
手放しで喜べない
桶谷大HC(キングス)の話 手放しでは喜べない試合だった。後半に簡単な守りをしてしまい、崩れて攻撃のリズムも悪くなった。京都も足が動いてディナイを張られ、強引な攻めが増えてしまった。いい課題が出た。持ち帰って修正したい。