台湾-沖縄直行便の再開「早期実現へ」 王那覇分処長が玉城知事を訪問


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玉城デニー知事(右)に就任のあいさつをする台北駐日経済文化代表処那覇分処の王瑞豊処長=12日、県庁

 3月23日付で台北駐日経済文化代表処那覇分処に就任した王瑞豊(おうずいほう)処長(46)が12日、沖縄県庁に玉城デニー知事を訪ねた。王氏は、新型コロナウイルスの影響で運行を停止している直行便の再開に向けて取り組む考えを強調した。

 王氏は台湾外交部アジア太平洋局事務官からの転任で、沖縄での勤務は初めて。王氏は「直行便の再開が早期実現できるよう一緒に頑張りたい」と述べた。県が各国や地域との信頼醸成を深める「自治体外交」を推進し、連携に関する覚書(MOU)の締結を進めていることに触れ、知事の訪問など交流推進を求めた。

 玉城知事はMOUに関して「台湾に対して県民は親しみを感じている。子どもたちの交流のためにも接点をつくりたい」との考えを示した。コロナ後を見据え、人材や芸能、経済交流などを進めていく考えを強調した。
 (池田哲平)