名護―那覇、高速船が29日就航 6月末まで500円 第一マリン


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「ジンベエ・マリン(タクマ3)」就航記念式典でテープカットに臨む(左から)第一交通産業の田中亮一郎社長、名護市の渡具知武豊市長、大城秀樹議長=15日午後、名護漁港

 【名護】第一交通産業グループの第一マリンサービス(那覇市)は、29日から那覇と名護間を75分で結ぶ高速船「ジンベエ・マリン(タクマ3)」を就航する。15日、記念式典を名護漁港で開いた。多くの人に利用してもらおうと、全区間の片道料金は6月末まで500円とする。就航による本島北部地域の交通利便性の向上や地域振興に期待が集まる。

 同船はこれまで那覇と本部港の間を運航していたが、名護漁港を経由する。大きなジンベエザメのイラストが特徴の同船は、全長30.7メートル、全幅7.8メートル、乗客定員は180人。那覇―名護間を運航するのは、那覇を午前8時半に出発して同9時45分に名護に到着する便と、午後4時45分に名護を出て同6時に那覇に着く便の2便。那覇―名護間の片道料金は7月以降、千円になる予定。

 式典には第一交通産業の田中亮一郎社長、名護市の渡具知武豊市長、市議会の大城秀樹議長らが参加し、テープカットに臨んだ。波の影響で、ジンベエ・マリンは名護漁港に到着することができなかった。田中社長は「渋滞の緩和につながり、交通利便性が向上するはずだ」と高速船の効果を話した。

 渡具知市長は「高速船の就航が街に活気を生み出す起爆剤の一つとなり、市民らに親しまれてほしい」などと述べた。高速船の就航に合わせ市は浮桟橋を整備する計画だ。 (長嶺晃太朗)