ソフトボール男子、コザクラブが優勝、全国へ 県一般予選


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昨年王者のワンダーズを完封したコザクラブの謝花喜仁=4日、北谷町の桑江総合グラウンド(金良孝矢撮影)

 ソフトボールの第19回全日本・西日本一般男子選手権県予選会最終日は16日、北谷町の桑江総合グラウンドで決勝まで行われ、コザソフトボールクラブが昨年王者のワンダーズに4―0で勝利し優勝した。3年ぶりに頂点に立ったコザクラブは全日本大会(8月20~22日、福岡県)、準優勝のワンダーズは西日本大会(11月12、13日、鹿児島県)への出場権を得た。

 これまで公式戦で1勝1敗と拮抗(きっこう)するチーム同士の決勝。「打倒ワンダーズ」に燃えるコザクラブが、守備からリズムをつくって流れを引き寄せた。

 完封し、最優秀選手にも選ばれた謝花喜仁は「守備が落ち着いてプレーしてくれて投球に集中できた」とメンバーに感謝した。

 謝花は緩急を付け、打たせて取るピッチング。二回に安打や暴投で1死二、三塁のピンチを招くが「仲間を信じて」投げ、後続を内野ゴロに仕留めるなどして乗り切った。三回1死一塁では投前へのゴロで併殺に仕留め、早々の攻守交代でリズムができた。

 謝花の好投に応えるように打撃陣が躍動。四回2死二塁、準決勝まで無安打と不調だった金城睦樹が高めのライズボールを右前に運ぶ二塁打で1点を先制。「謝花さんのためにも打とうと思った」という金城の援護で、謝花は「先制点で気持ちが楽になった」。五回の攻撃は相手の暴投も絡み3点を追加した。

 謝花は最後まで打者に的を絞らせず、二回以降は二塁を踏ませなかった。これまで8強が最高成績の全国大会に向け「チームで楽しんで勝てればいい」と気負いなく話した。
 (金良孝矢)

3年ぶりの優勝を果たしたコザクラブ
準優勝のワンダーズ

▽準々決勝
イケハラ工業 4―2 山新重機
(五回表途中・継続試合)
(六回時間切れ)

▽準決勝
コザク 6―3 久和建創SBC
ワンダーズ 5―0 イケハラ工業
(六回時間切れ)

▽決勝
ワンダーズ
 0000000 |0
 000130×|4
コザク
(ワ)金城太―山内
(コ)謝花―普久原
▽二塁打 眞喜志、金城、崎原洋(以上コ)
▽最優秀選手賞 謝花喜仁(コ)
▽優秀選手賞 金城太樹(ワ)
▽打撃賞 崎原洋甫(コ)6打数3安打