21年の沖縄県内の水難事故94件 前年比で9件増 死者は45人に


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 沖縄県水難事故防止推進協議会(会長・前花勝彦県警地域部長)が12日、那覇市の県警本部で開かれ、県や第11管区海上保安本部など関係機関・団体が参加した。

 県警によると、2021年に県内で発生した水難事故は94件(前年比9件増)で死者は45人(同2人増)だった。死者の内訳は県民30人、観光客11人、米軍人やその家族は4人。件数はいずれも暫定値。

 県民が被害に遭う事故は61件発生し、そのうち中学生以下の子どもの事故が8件、2人が亡くなった。観光客の事故は26件、米軍人やその家族は7件だった。

 前花会長は「悲惨な水難事故を減少させるために、関係機関が相互に情報を共有し、連携を深めて業務を推進することが重要だ」とあいさつした。

 同協議会は今後、7月から10月末までを「水難事故防止運動期間」と定め、水難事故防止の広報、啓発活動などに取り組む。
 (金城大樹)