【東京】沖縄の日本復帰50年をテーマにした講演会(日本記者クラブ主催)が14日、開かれ、「証言 沖縄スパイ戦史」(集英社新書)などの著書があるジャーナリストで映画監督の三上智恵さんがオンラインで講演した。
元琉球朝日放送の記者でもあり、基地問題や沖縄戦の取材を続ける三上さんは、南西諸島での自衛隊やミサイル部隊配備の動きに触れ、「また沖縄が戦場になるという局面を迎えてしまっている」と危機感を示した。
「台湾有事」など、米国と中国の軍事衝突の懸念が出ている点を踏まえ、「軍事要塞化されることで戦いの最前線になる恐れもある」とした。
こうした流れの中で復帰50年の節目を迎えることに、「複雑な気持ち。沖縄だけではなく日本全体の問題だと認識してほしい」と訴えた。
(安里洋輔)