透明性のある行政運営を推進 竹富町長初当選の前泊正人氏に聞く


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 【竹富】17日投票、18日開票の竹富町長選では、無所属新人で元町教育委員会職員の前泊正人氏(44)が初当選した。町政運営に向けた決意や施策などを聞いた。

インタビューに応じる前泊正人氏=18日午後、石垣市の選挙事務所

 ―選挙戦の勝因は

 「多くの町民が、これから町をどうすべきかを考え、私と(考えを)共有できたことが勝因だ」

 ―取り組みたいことは。

 「訴えてきた生活コスト低減に取り組みたい。町はごみ袋の値段が高いが見直しが全然なされていない」

 ―西表島大原での町庁舎・多機能複合施設整備については。

 「54億円以上かける複合施設の建設が計画されているが、この中には庁舎の建設費が含まれていない。複合施設の建設は見直し、庁舎を適正な規模で適正に住民サービスができるよう計画しなければならない」

 ―不祥事に伴う町長選だった。信頼回復への取り組みを聞かせてほしい。

 「私は信頼回復を一貫して訴えてきた。何より問題なのは情報開示がなされていないことだ。情報開示の徹底を図り、開かれた透明性のある行政運営をしていく。これが信頼回復につながる道だと考えている」

 ―町の入札制度の見直しにどう取り組むか。

 「近隣市町村の事例も参考にしながら改善する。外部の有識者を入れたチームをつくり検証し、再発防止に努める」

 ―政治理念、信条は。

 「政治は難しいことではない。基本は町民が何に困っているか耳を傾け、一緒に解決していくということだ。町民に寄り添える政治家になろうという思いは、ぶれずに持ち続けたい」
 (聞き手・西銘研志郎)

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 まえどまり・まさと 1977年7月生まれ、石垣市石垣出身。両親が町西表島祖納出身。九州共立大卒業後、会社員などを経て2008年から町職員として勤務した。