沖縄、輸入6カ月連続で前年超え 石炭が2.8倍に 地区税関3月概況


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 沖縄地区税関は20日、3月の管内貿易概況(速報)を発表した。輸入総額は前年同月比46.7%増の106億3200万円となり、6カ月連続で前年を上回った。原材料費の高騰で輸入コストが増え続けており、米長期金利の上昇に伴う急速な円安によってさらに上押し圧力となる可能性がある。

 輸入額では石炭が31億400万円と最も高く、前年比で2.8倍の伸びとなった。オーストラリアからが4.1倍の25億2900万円、インドネシアからが41.6%増の5億7400万円となり、数量や単価の上昇が金額を押し上げている。

 輸出総額は前年同月比31.9%増の58億9800万円で2カ月連続の前年超えだった。フィリピン向けの軽油が全増の37億800万円と全体の62.9%を占め、総額を押し上げた。金属鉱およびくずでは、韓国向けが8.7倍の3億9700万円だった。

 輸出入の差引額は47億3300万円の輸入超となっている。
 (小波津智也)