多彩な催し、春の風物詩に 島ぜんぶでおーきな祭 3年ぶりレッドカーペットに総勢133人


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映画「紫」の出演者ら

 「島ぜんぶでおーきな祭 第14回沖縄国際映画祭」(同実行委員会主催)が16、17の両日、県内各地でアート展やソーシャルビジネスコンテストなど各種イベントを開催した。映画は、那覇市の桜坂劇場を中心に24作品、オンラインでは12作品を上映した。2日間で延べ1万8千人がイベントに参加し、配信コンテンツを視聴した。2009年から始まり、沖縄の春の風物詩となった同映画祭の様子を紹介する。(文・藤村謙吾、写真・又吉康秀)

レッドカーペットでポーズを取るガレッジセール
レッドカーペットでポーズを取るスリムクラブ

 那覇市の国際通りで17日、3年ぶりに開催されたレッドカーペットには、映画出演者や吉本芸人ら総勢133人が登場した。

 トップバッターを飾った、ロックバンド紫のキーボード・ジョージ紫は「最高」と喜びをかみしめた。「ミラクルシティコザ」の出演者津波竜斗は、4年前に知人がレッドカーペットを歩く様子を歯がみして見ていた。「思っていた以上の倍、人がいてびっくりしている」と感慨深げに話した。

レッドカーペットを歩く映画出演者やアーティストに手を振る観客ら

 県出身のお笑いコンビ、ガレッジセールとスリムクラブも参加した。真栄田賢は「やっと世の中が、良くなりそうな感じがする」と沿道の活気に上機嫌。ゴリは「われわれの青春は全て国際通り(にあった)。そのど真ん中を歩けて、県民から手を振られるなんてこれほどの幸せはない」と話した。

 落語家の桂文枝は「こんなに集まってもらい、ありがたい。やっと沖縄に(映画祭が)根付いたかなと思う」と目を細めた。
 (藤村謙吾)