GWの沖縄発着便、航空5社の予約状況は? 前年比40%増の35万人 コロナ禍も制限なし


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空港(イメージ)

 沖縄発着路線を運航する主要航空5社は22日、ゴールデンウィーク期間(GW、4月29日~5月8日)の予約状況を発表した。5社合計の予約数は前年比40・9%増の35万6789人だった。往復を含めた予約数のため、実際に搭乗する人数は半分ほどとなる。

 GWは沖縄観光にとって夏場や年末年始とともに「稼ぎ時」だが、20、21年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた。沖縄や主な誘客先である東京などに緊急事態宣言が出されたことで、利用者は大きく落ち込んだ。今年はコロナ禍ではあるが現時点では制限がかかっていないため、昨年と比較し多くの旅行客が沖縄を訪れると予想される。一方で県内では感染が拡大傾向にあり、今後の状況によっては予約のキャンセルが生じる恐れもある。

 全日本空輸(ANA)の予約率は55・2%。予約数は昨年より23・8%増となったが、新型コロナ拡大以前の2019年と比較すると36・3%減となった。

 日本航空(JAL)の予約率は72・2%で、予約数は19年比で14%減となっている。期間中の予約率は、4月29日の下りが99・1%、30日が92・6%と9割を超えている。上りは5月5日が93・7%、7日が90・5%。

 日本トランスオーシャン航空(JTA)の予約率は52・7%で、予約数は前年比75・7%増。離島路線を運航する琉球エアーコミューターの予約率は54・8%だった。

 JALグループの担当者は「(需要は)全体的には戻ってきていて、年末年始と比べると回復傾向にあるが、まだ完全ではない」とした。

 羽田や神戸と那覇を結ぶ路線を運航するスカイマークは43・3%だった。 (與那覇智早)