資金洗浄で対策 沖縄の地銀3行、顧客の管理強化を連携


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マネーロンダリングなどの対策への協力を呼び掛ける(右から)沖縄銀行の城間有リスク管理部長、琉球銀行の伊良部勝也リスク統括部長、沖縄海邦銀行の嘉数勉リスク統括部長=22日、那覇市の琉球新報社

 琉球銀行(川上康頭取)、沖縄銀行(山城正保頭取)、沖縄海邦銀行(新城一史頭取)はマネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金供与対策として、顧客情報が最新のものかを確認する「継続的顧客管理」を強化する。3行共通の説明動画をそれぞれのホームページに掲載し、口座利用者らに協力を呼び掛けている。3行が協力して取り組むのは初めて。

 3行からそれぞれの利用者にはがきや封書を送り、登録口座の氏名や住所、生年月日、職業、取引目的などの登録情報に変更がないかどうかを確認する。

 リスク管理を担当する3行の部長が22日、那覇市の琉球新報社を訪れ、取り組みを周知した。

 琉銀の伊良部勝也リスク統括部長は「3行が協力した継続的な顧客管理なので、ご理解をお願いしたい」と説明した。

 沖銀の城間有リスク管理部長は「暗証番号や預金残高などを聞くことは絶対にない」と話し、金融機関をかたって情報を窃取しようとする偽はがきへの注意を呼び掛けた。

 海銀の嘉数勉リスク統括部長は「テロ資金や資金洗浄というと外国の話のようだが、どこに資金の流れがあり犯罪者が潜んでいるかは分からない」と話した。
 (當山幸都)