沖縄で確認された新型コロナウイルスの累計感染者数は23日で15万2004人となり、総人口に占める割合が1割を突破していることが琉球新報のまとめで分かった。累計感染者の比率が高い東京都や大阪府などの大都市圏を上回り、沖縄は最も高い。一方、コロナで亡くなった人の数は20日時点で443人で、累計感染者数に占める割合は0・3%となり、全国平均の0・39%を下回った。
死亡率は全国平均下回る
新型コロナが上陸し、県独自の緊急事態宣言が初めて出されて20日で2年。検査体制は強みとなっている一方、新規感染者数は高止まりしている。
20日時点で都道府県の総人口に占める累計感染者数の比率が沖縄に次いで高かったのは東京都で9・89%、次いで大阪府が9・81%で続き、大都市やその周辺の府県が上位に名を連ねた。全国平均は5・92%だった。
20日時点で累計感染者数を母数にした死亡者の割合は沖縄は0・3%で、北海道(0・74%)の半分以下だった。
一方、県内で今年1月から4月23日までに感染した人は10万1342人に上る。コロナが始まって以来の累計感染者の3分の2がこの4カ月に集中している。この期間の死者数は47人で、1月以降の累計感染者に占める死亡者の比率は0・04%とさらに低下している。
1月以降に感染の中心となったオミクロン株やその派生型の感染力の強さと、死者数の減少傾向も改めて示された形だ。
集計に使った累計感染者や死亡者数は厚生労働省が公開しているオープンデータを使用した。
各都道府県の総人口は2020年国勢調査の数字を引用した。沖縄の累計感染者数には、県内で検査を行い感染が確認された他県の人も含まれる。
(知念征尚)