ソフトボールの第58回女子春季高校大会最終日は23日、北谷町の桑江総合グラウンドで行われ、コザが読谷に8―1で五回コールド勝ちし優勝した。コザが初回に先制点を挙げ、読谷も三回に同点に追いつくなど食い下がったが、コザが四回、五回に打線をつなげ一気に得点を重ねて逃げ切った。
コザと準優勝の読谷は5月7~8日に熊本県で開催される九州大会の出場権を得た。
内野安打と足を使って得点機をつくり続けたコザが、後半一気の攻めで読谷を圧倒した。新人大会決勝に続く対戦相手に再びコールド勝ちを収め、崎原貴美子監督は「誰からでも突破口になれる打撃のいいチーム。走塁も隙を突いて攻め、いい状況判断ができていた」とたたえた。
得点の口火を切ったのは6番大城佑月だった。相手先発にチームは三回まで3安打に抑えられていたが四回、外角中心の配球を読み直球に狙い球を絞って引っ張った。「本当はセンター狙い。満足のいく当たりではなかった」と言うが、それでも振り切った打球は三遊間を抜いた。
この日初めて先頭が出塁しチームは勢いに乗った。まず犠飛で勝ち越し、さらに塁をためて1番那覇璃音が2点適時打で追加点を挙げた。大城は五回にも先頭で出て好機をつくった。四回に続き盗塁や送球間に進塁を狙い、得点機を広げた。
大城は「突破口になり勝ちにつなげられて良かった。隙があったら次の塁を狙うことをみんなが意識している。それができて良かった」とうなずいた。九州大会に向けて諸見天音主将は「まずは一勝を目指す。楽しむことができれば結果につながると思う」と4強入りを目標に戦い抜く。
(謝花史哲)