浦添市美術館、指定管理者制度を導入 民間ノウハウ活用でサービスの質向上へ 応募は6月15日まで


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
国内初の漆芸専門美術館として1990年に開館した浦添市美術館

 【浦添】浦添市は来年度から市美術館の運営に指定管理者制度を導入する。民間事業者のノウハウを活用することでサービスの質向上や利用客の満足度向上などを目指す。漆器や絵画などの収蔵品の管理や常設展示業務などは、次年度以降も市教育委員会が担う。指定管理期間は23年度から27年度までを予定しており、6月15日まで応募を受け付ける。

 指定管理者制度導入を巡っては、昨年12月の市議会定例会で美術館に関する条例・規則の一部が改正された。改正により、美術館の開館時間が午前7時から午後10時までの範囲で変更可能となるほか、年間パスポートの発行、市内企業などが美術館を利用する際に施設利用料の2割減額などができるようになる。

 すでに公募を始めており、申請受付期間は6月15日まで。さらに、応募に関する現場説明会を5月12日に開く予定だ。説明会の参加には事前の申し込みが必要で、締め切りは5月10日。

 「杜の美術館」の愛称で知られる浦添市美術館は1990年に日本初の漆芸専門美術館、そして県内初の公立美術館として開館した。八角形のドーム屋根と高い塔の建物外観が特徴で、「浦添八景」の一つに数えられる。琉球漆器を中心に絵画や焼物、書、彫刻、金工など約2千点の美術作品を収蔵している。指定管理者制度に関する内容は市ホームページで見ることができる。

(吉田健一)