浦添美術館新館長に糸数政次氏 漆芸家、元県立芸大教授 「発展に貢献したい」 


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糸数政次氏

 【浦添】4月1日付で浦添市美術館の新館長に漆芸家で元県立芸術大教授の糸数政次氏(67)が就任した。館長の交代は2011年以来、11年ぶり。浦添市美術館は国内初の漆芸美術館として1990年に開館し、2020に開館30周年を迎えた。糸数新館長は「浦添市美術館は素晴らしい収蔵品がある。新館長として美術館の発展に貢献したい」と抱負を述べた。

 糸数氏は1976年から90年にかけて画家で彫刻家の山田真山氏に師事し、沖縄平和祈念像の製作に携わった。90年から県工芸指導所で漆工技術指導、研修生指導に携わり、2013年に芸大美術工芸学部の教授に就任し、20年3月に退職した。現在は県文化財保護審議会の委員などを務めている。

(吉田健一)