瓦割りを空手への入り口に 体験プランが好評、終了後には認定証も 沖縄空手会館


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デモンストレーションで瓦割りを披露する空手会館の職員=19日、豊見城市の沖縄空手会館

 豊見城市の沖縄空手会館は1月から瓦割りの体験プランを始めた。インスタグラムなどのSNS(会員制交流サイト)でもPRしており、口コミで参加者が増えているという。会館は「空手への入り口として体験してほしい」と呼び掛けている。

 瓦割りは空手家の間で、力試し(試割り)として行われてきた。中村靖館長は「民家の解体時には、不要になった瓦をもらってきて練習に使っていた」と振り返る。通常は赤瓦が使われるが、安全性を考慮し、繰り返し利用できる瓦割り用のプラスチック瓦を使用している。

 体験プランでは空手着を着て瓦割りに挑戦できる。記者も着替えて3枚割りに挑戦した。「瓦を支えるブロックの底まで貫く勢いで」とのアドバイスに従って拳を振り抜くと、バラバラと3枚が割れた。プラスチック瓦でも本物さながらに派手な音が鳴って真っ二つになり、爽快だ。

瓦割り体験をする記者

 チャレンジは3回まで。1回につき最大10枚まで挑戦でき、終了後には認定証がもらえる。スタッフに頼んで手持ちのスマートフォンやカメラで瓦割りをする様子を撮影することもでき、写真をSNSに投稿すると、料金が割引になる。

 中村館長によると、体験プランを導入したことで来館者の滞在時間が増えた。1月にプランを始めてから卒業旅行の学生ら、さまざまな人が体験した。中村館長は「もっと多くの人に会館を訪れてほしいという思いから始めた。空手を沖縄の宝として楽しめるコンテンツにしていきたい」と語った。

 15歳以上が対象で、それ未満は要相談。料金は一人2千円(税込み)。「おかわり瓦」として5枚500円で追加もできる。午前11時の回と午後2時の回があり、メールかファクスで事前に申し込む。水曜定休。詳細はhttps://karatekaikan.jp/pages/瓦割体験から。

認定証のサンプルを手にして挑戦を呼び掛ける中村靖館長=19日、豊見城市の沖縄空手会館

 問い合わせは(電話)098(851)1025。

 (塚崎昇平)