【名護】ゴールデンウイーク期間中の遭難事故を防ごうと、沖縄県名護市の嘉津宇岳で17日、同市勝山などの住民ボランティアや名護署、名護消防署、消防団員ら約20人が遭難を防ぐ目印を設置した。
複数の山が連なる嘉津宇岳一帯は登山愛好家に人気だが、遭難も後を絶たない。今年は同日までに4件発生し、昨年1年間の3件を超えた。過去に設置した目印が劣化し、登山客が気付かず迷うこともあるという。
参加者は三角山(340メートル)と古巣岳(391メートル)の二手に分かれ、登山道の木に順路を示す数字を記した目印を計38カ所に巻き付けた。
連休中は初心者の登山も多数想定されるため、初心者が道を間違いやすいポイントを中心に設置した。
勝山区の岸本一郎区長は「標高が低い山でも、軽装や水を持たずに登るのは危険だ。熱中症にならないよう最低1リットルは水を携帯し、新型コロナウイルス感染にも気を付けて山を楽しんでほしい」と語った。
(岩切美穂)