沖縄の宿泊施設、20年連続で過去最高更新 コロナ禍でも増、今後も増える見通し


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 沖縄県文化観光スポーツ部は26日、2021年の宿泊施設実態調査を発表した。宿泊施設の軒数は前年比4・1%(138軒)増の3480軒、客室数は同2・9%(1689室)増の5万9448室となりいずれも2002年以降、20年連続で過去最高を更新した。新型コロナウイルスの影響で観光客は減少しているが、コロナ前から計画していた施設の開業やコロナ収束後を見越しての開業予定があることから、今後も新規施設の開業は増える見通し。

 宿泊施設の種別で見ると、「ペンション・貸別荘」の軒数が前年比8・1%増と増加率が最も高く、施設数も1611軒と最多となっている。客室数では「ビジネス・宿泊特化型ホテル」が2万847室と最も多くなっている。

 市町村別では那覇市が437軒と最も多く、石垣市の413軒、宮古島市411軒と続いており、離島で増加している。

 21年度までの第5次観光振興基本計画では必要客室数を試算していたが、本年度からの第6次計画では数値を設定していない。観光政策課は「今後は多様なニーズに対応するため、地域ごとの分散化、客層に応じた供給量などを検証し、利便性を高めていきたい」とした。 (玉城江梨子)