与論へ思い届け 沖縄・辺戸岬で平和のかがり火 「屈辱の日」70年


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かがり火を前に、与論島側のかがり火を探す大勢の人たち=28日午後7時14分、国頭村辺戸(小川昌宏撮影)

 【国頭】28日午後7時ごろ、かつて与論との連帯を示し、復帰運動を盛り上げていた「かがり火」が辺戸岬で燃え上がった。国頭村の吉永明美さん(73)の父は終戦直後、与論から村に来たという。「与論にいる親戚もこの火を見てるのだろうか」と語った。

 記念式典の前には、宜名真漁港から辺戸岬までの約4キロを、村の小中学生や与論の児童交流団らが記念行進した。行進を終えた国頭中3年の男子生徒(14)は「復帰の歴史に関心が高まった」と話した。

(長嶺晃太朗)