望んだ基地のない沖縄と真逆「なぜ沖縄だけ背負わされるのか」 平和運動センター「屈辱の日」集会


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「4・28県民屈辱の日」の集会でガンバロー三唱で気勢をあげる参加者=28日午後、那覇市の県民広場(又吉康秀撮影)

 沖縄が日本から切り離されたサンフランシスコ講和条約の発効から70年となった28日、沖縄平和運動センターは「県民屈辱の日4・28集会」を那覇市の県民広場で開いた。辺野古新基地建設や先島諸島への自衛隊配備が進むなど、50年前の日本復帰に託された「基地のない平和な沖縄」とは真逆の方向に沖縄が進んでいることに「なぜ、沖縄だけこんなものを背負わされるのか」と疑問の声を上げた。

 同センター前議長の山城博治氏は、沖縄の軍事力強化の動きに「再び沖縄を戦場に差し出そうとする無慈悲な国だ」と政府を厳しく批判。再び戦場となることに危機感を示し「沖縄は私たちが守らなければいけない」と強調した。上原邦夫共同代表は「4・28にどういう意味があったのかをしっかり学び、次の世代に伝えていく義務がある」と訴えた。友人と参加した伊佐笑子さん(75)=宜野湾市=は「沖縄が日米両国にとって都合のいい島になってしまっている。もっと強く賢く立ち上がらないといけない」と強調した。

(知念征尚)