3年連続中止の那覇ハーリー「来年こそ開催」 振興会が拝所を巡り御願


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新型コロナウイルスの収束などを祈る那覇爬龍船振興会の代表ら=1日午前10時ごろ、那覇市泊の馬鞭ヌ御嶽

 那覇爬龍船(はりゅうせん)振興会(浦崎唯昭会長)は1日、那覇市内にある那覇ハーリーゆかりの拝所を巡礼する「ハーリー御願(うがん)」を実施した。今年の那覇ハーリーは3年連続で中止となり、拝所で開催中止を報告するとともに、コロナの収束や世界平和などを祈願した。

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 御願には本バーリーで競う泊、那覇、久米の代表らが参加。安里や崇元寺、泊、前島にある5カ所の拝所を巡り、果物や餅、ビンシーなどを備え、手を合わせた。最後は6カ所目の那覇市西にある三重城(みーぐすく)の拝所から豊見城を遥拝(ようはい)した。

 同振興会監事の仲本興平さん(45)は「1975年にハーリーが復活してから3年続けての開催中止は初めて。しっかりと伝統を継承できるように、取り組んでいく」と意気込んだ。 (金城実倫)