県知的障がい者ソフトボール県選抜チームは、6月15日に長崎県で行われる全国障がい者スポーツ大会九州ブロック予選会に初めて出場する。今年1月には県知的障がい者ソフトボール連盟が発足。機運を盛り上げようと、4月23日に北谷町のアグレソフトボールスタジアム北谷で壮行試合が行われた。チームは1勝を目指し気持ちを高めている。
県選抜は中学2年から43歳まで登録選手に15人が入った。各支援学校や琉球スポーツサポートなどに呼び掛けて、選考会を実施してメンバーをそろえた。前年度も同様にチームをつくったが、新型コロナウイルスの影響で大会が中止に。県選抜チームを再結成する形となり、全国大会を目標に1年越しのブロック予選会の挑戦となる。
大会参加に合わせ、競技の普及を図る連盟が発足した。23日の壮行試合は、資金造成への協力に感謝を伝える設立記念大会として開催した。久和建創からユニホームの寄贈のほか、関係者から応援横断幕が贈られた。
チームは1月から本格始動し、各自で練習を重ねてきた。投手も務める内野手の森快斗主将は「野球をしてきたメンバーを中心に力のあるチームだと思う」と語る。「強みは打力。打撃でリズムに乗り点を取って守備につなげたい」と攻撃からの展開を目指す。初戦に向けて「いつも通りやれば大丈夫。気負わずに戦いたい」と意気込んだ。
上地孝重監督は「支援してくれた人たちのためにも、胸を張って報告できるようはつらつとした試合をしたい」と選手たちの奮闘を期待した。
(謝花史哲)