県内3月景気「下げ止まりの動き」 5カ月ぶり判断引き上げ りゅうぎん総研


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 りゅうぎん総合研究所(伊東和美社長)は4月28日、3月の県内景気動向を発表した。景気は「下げ止まりの動きが見られる」と判断を引き上げた。上方修正は5カ月ぶり。

 【消費】スーパー売上高は全店ベースで前年同月比1・9%増。店内外食のランチ需要が伸び、コロナ禍以前となる2019年水準まで戻っている。百貨店売上高も同3・3%増と10カ月ぶりに前年超えとなり、観光客の戻りも見られる。

 【建設】建設受注額は前年同月比35・1%増だった。民間工事の増加で前年を上回ったものの、公共工事の先行きや資材高騰の影響を懸念する声もあり弱含んでいる。

 【観光】入域観光客数は前年同月比38・9%増だが、コロナ禍以前の19年との比較では53・0%減。足元では人流制限の解除で週末のホテル予約が入るようになり、大型連休ではリゾートを中心に好調という。

(小波津智也)