沖縄のコロナ1201人 重症病床使用が2割 流行期レベル(5月5日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は4日、10歳未満から90代の1201人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。重症者用病床の使用率(国基準)は20%に上昇し、県の指標で3月2日以来2カ月ぶりとなる「感染流行期」レベルに達した。

 4日に沖縄地方が梅雨入りし、県の担当者は屋内で過ごす機会が増えることが予想されるとし「高齢者の自宅に行ったり、会食したりすることは控えてほしい。自宅で過ごす際もマスクや換気など基本的な感染対策に気をつけてほしい」と、連休中の行動に注意を呼び掛けた。

 新規感染者の年代別内訳は10代が238人で最も多く、10歳未満が204人、30、40代が共に182人と続いた。

 新規感染者は前週水曜日比で418人減少したが、大型連休中で休みの医療機関や検査場がある影響もあり、感染動向の把握が難しくなっている。県の城間敦感染症総務課長は「感染拡大は続いているとみたほうがいい」と指摘した。

 新規PCR検査の陽性率は19・2%と上昇傾向が続いている。

 宿泊療養施設における療養者数は634人となり過去最多を更新した。城間氏は、宿泊療養施設は1230床を確保しており「今のところ県で準備している施設に希望者は入れている」とした。

 米軍関係は新たに165人の感染が報告された。基地別では嘉手納基地が最も多い48人、キャンプ・フォスターが47人などだった。3日報告分の40人についても、基地別の内訳が米側から報告され、キャンプ・フォスターが15人と最も多かった。 (知念征尚)