照喜名朝一氏、西江喜春氏に表彰状 「第1回宮里春行賞」、那覇で贈呈式と顕彰公演


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第1回「宮里春行賞」を受賞した、宮里さんの弟子で人間国宝の照喜名朝一さん(右)と西江喜春さん=7日、那覇市泉崎の琉球新報社

 琉球古典音楽安冨祖流絃聲会(照喜名進会長)は、第1回「宮里春行賞」贈呈式と受賞者顕彰公演「報恩謝徳」(沖縄伝統音楽安冨祖流保存会、琉球新報社共催)を7日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開催した。第1回「宮里春行賞」の第1号に、宮里さんの弟子で人間国宝の照喜名朝一さんと第2号に西江喜春さんが選ばれ、表彰された。2人に表彰状と宮里師匠が1950年代の八重山の黒木で自ら制作した棹(さお)で作られた三線が贈られた。

 同賞は現在の安冨祖流の礎を築いた、安冨祖流絃聲会の第8代会長である宮里さんの銅像建立20周年を記念して創設された。照喜名さんは「先生は安冨祖流にとって大先生であり、先生自身が音楽はもちろん、三線を自ら作り楽しんでいた。(受賞は)最高にうれしい」と話した。西江さんは「これ以上、名誉なことはない」と喜びを語った。 贈呈式の後に顕彰公演が開かれ、会の重鎮による古典音楽斉唱や女性会員による斉唱が披露された。玉城節子さん、玉城秀子さん、谷田嘉子さん、又吉靜枝さんによる琉球舞踊4題を上演した。

(田中芳)